

水分を紙に吸収させて色を染み込ませて彩色する水彩では、 紙も重要です。 これは画法のやりやすさや結果にも大きく影響します。 実際、国産から外国産まで、様々な種類の水彩紙が存在します。
同じ紙の種類でも、目の粗さ(表面の凸凹度)が複数種類あるものもあります。
おおよそ「粗目」「中目」「細目」のどれかに該当し、
細目ほどなめらかに広く色が滲む傾向があると思います。
粗目は優しげな雰囲気の紙に見えます。
油絵の具と違い、絵の具が紙表面にくっついて固まるといより、最終的には吸い込ませる感覚ですから、
紙質はそのまま絵の具の色と一緒に透けて見えます。
また、紙の白色も、黄色やベージュ寄りのやわらかいものから、清廉できっぱりした白!まで色々で、厚さも様々です。(特に薄い紙では)水分を吸った時、伸びてデコボコになりやすいので、水張りという方法で、パネルなどに水を含ませて伸ばした紙を貼り付けてから
制作することも多いです。(左画像は水彩紙とそれを張るパネルと水を塗る刷毛、
右は水をつけると接着力を持つ水張りテープ)
とにかくにも、塗り心地も見た目も違ってくるので、
やはりお気に入りの物や表現に適したものが見つけられると良いのではないかと考えます。
以下に、私が使ったことのある水彩紙+αについて、幾つかの観点から評価してみます。
- 表面の強さ : 強い〜普通〜弱い。繰り返し筆で撫でてもけば立たないかどうか
- 弾き・吸込み度 : 速い〜普通〜遅い。水の吸収が早いかどうか
- 発 色 : 良い〜普通〜悪い。見比べたことがないので勘っぽいですが……