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水彩色鉛筆の画法

 水彩色鉛筆の特性は「水彩色鉛筆」に描いた通りなので、 ここでは水彩色鉛筆で私がよく使う画法を紹介します。完璧に独学で勝手にやっているものを なんとなく書き起こしているので、命名はテキトーであること、ごく個人的なものであることを ご了承ください。
 さて、この画材の使い方としては、油性色鉛筆と同様の扱いの他、 例えば以下のようなものが挙げられます。

撫で溶かし 水彩色取り 水紙描写 芯溶かしペン


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撫で溶かし

 色鉛筆で色を塗ってから、色を水筆で撫でて溶かす方法。
 水の含み具合や撫で方の強さや回数によって、 色鉛筆感を残したタッチ〜すっかり溶かしきった水彩のような見た目まで、好きに表現できます。 妙な跡が残らないようにするには、あまり色鉛筆を立てて使わないほうがよいです。

 
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水彩色取り

 これは、水筆で色鉛筆の芯を撫でて直接色を貰うという方法です。 水彩絵の具の場合、パレット上に絵の具を溶かして 色を用意し、そこから筆に色を含ませますが、 水彩色鉛筆によるこの方法では、色鉛筆の芯から一筆分だけ色を含ませます。 撫で溶かす量で濃さは調節でき、また、筆に含ませた分が不足したら、 再び水をつけて色鉛筆を撫でることで、色鉛筆を絵の具の代わりとし、 水彩と同じような表現が可能です。
 多少の色混じりは容認して複数本の色鉛筆を続けざまに撫でて混色すれば、 一筆ごとに違う色を作ることが容易で、色を作る手間が省けたりもします。

 もうひとつ、より水彩に近い方法としては、パレット水彩紙の上に芯を削り落として、 それを溶かした上で使う方法です。こちらは水彩絵の具よりもちょっと手間ですが、 水彩絵の具と同じ感覚での色塗りができます。


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水紙描写

 いかにも水彩色鉛筆独特な方法で、水(無色でも色を付けてあるのでも構いません)で塗れている 紙面上で色鉛筆を使います。描くと同時に溶けるので、濃い色が出せます。
 紙面上の水分量や色鉛筆の当て方等々によって、かなり色の出方やその後の滲み方、 タッチの残り方も変化するので、使いこなそうと思うと難しそうですが、別に思うようにいかなくてもどうこうなるわけでもないので、とりあえずやってみると面白いと思います。


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芯溶かしペン

 上記の水紙描写と似ていますが、こちらは濡らしておくのは色鉛筆の芯そのものです。 水面にパッと漬けるか水筆で撫でるかして、それから描きます。やはり強いタッチが出やすいです。 水紙描写とは違いすぐに水分が尽きるので、繰り返し水を付けることになるでしょう。
 水に漬ける時間、漬けてからの経過時間、色鉛筆の当てかたなどによって色の出方やタッチの 具合が大きく変わるので、やはり使いこなすのは難しそうです。



水彩色鉛筆の扱いにあたっては、色鉛筆についての他、水彩絵の具や水彩の技法についての 記述も参考になるかもしれません。こちらからどうぞ。

色鉛筆 水彩絵の具 水彩の技法